小児治療

当院の治療はリハビリテーションではなく、ハビリテーションです。

リハビリテーションとは、『一度失った機能を回復させる』ことを言います。しかし、ハビリテーションとは『出来る状態を作り、新しく覚えさせていく』ことを言います。 つまり、鍼治療をして改善していくという部分的な治療ではなく、生活習慣やご自宅で出来るストレッチやマッサージ、そして運動療法など包括して治療を行っていきます。

料金

初診料:1,500円   治療費:4,200円

当院では保険診療は行っておりません。
また、現金のみの取り扱いとさせていただきます。

ご持参いただくもの

・母子手帳
・気になる症状や経過を記したメモ
・汗をかいた際のお着替え

小児治療の流れ


鍼灸適応疾患(小児編)

小児科疾患 小児喘息、アレルギー性湿疹、小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)、
夜尿症、虚弱体質の改善、耳下腺炎
上記のものは、国際的基準〈WHO(世界保健機関)〉で特に鍼灸の効果が認められたものです。
上記以外は効果がないと言うものではありません。

当院で実績の高い疾患

下記の疾患をクリックしてください↓

PVL

脳室周囲白質軟化症(PVL)とは、主に在胎32週未満に生まれた子供に起こりやすいと言われています。
また、脳の中で大脳白質と呼ばれる、手・足の信号を送る部位が障害される病気です。
症状としては、脳性麻痺と知能障害が多くみられます。

脳性麻痺

よく出る部位 足>手>体幹
PVLでは、筋肉の緊張が高くなってしまいます。
この緊張には特徴があります。
タイプ1:手・足を速く動かした時に、最初は強い抵抗があるが、途中でフッと抵抗がなくなる。
     しかし、ゆっくり動かした時はあまり強い抵抗がない。
タイプ2:手・足を動かした時に、常に比較的強い抵抗を感じる。
タイプ3:上半身は柔らかく低緊張だが、下半身は緊張が強く過緊張。

知能障害

PVLの範囲に比例して程度は強くなると言われています。
また、視覚障害を呈することがあります。
親御さんに、特に注意して観察してほしいのが、West症候群です。
West症候群(点頭てんかん):1歳までの赤ちゃんに多く、おじぎをするように首を動かしたり、
手足を抱っこするかのように動かします。
起きてすぐと、眠くなってきた頃によく見られます。
このような症状が現れた際は、早めに相談していただくことをお勧めします。

当院での治療目的

・ 筋緊張の改善
・ 筋緊張による亜脱臼・骨変形・側弯の抑止
・ 側弯に伴う、経鼻経管栄養や胃瘻の防止

治療をする事によりまずは、お子様の負担を減らす事を目的とします。
PVLの子供は特に足の緊張が強く、心身ともに疲労が多くストレスが溜まっています。
また、反り返りや体の凝りによって睡眠の質も低く、イライラしやすい環境に置かれています。
筋緊張や凝りを和らげることにより、それらのストレスを減らしてあげられたらと考えます。
その上で、体の力が抜け・気持ち的にもリラックスする時間が増え、
笑顔が増えたり運動訓練の効果を促進できるようにしていきます。

小児喘息

約20人に1人が小児喘息にかかると言われており、喘息患者の80%が3歳までに発症します。
小児喘息は、少しの刺激(感染・ハウスダスト)で過敏に炎症してしまったり、
アレルギーによる免疫の過剰防衛によって、気道が狭くなってしまうことが原因ではないかと、言われてきています。
最近ではアトピーによる喘息が多くなっています。

症状

咳・息を吐く時に胸がヒューヒューとなる
呼吸困難・胸苦しさ
反復性・夜間や早朝に出現
運動や冷気・湿気・感情の変化・ペットとの接触などささいな事で悪化

*直ちに病院の受診が必要な発作のサイン
1. 唇や爪の色が白っぽい、もしくは青〜紫色 5. 歩けない
2. 息を吸うときに、胸がペコペコ凹む 6. 横になれない、眠れない
3. 脈がとても速い 7. ボーッとしている(意識がハッキリしていない)
4. 話すのが苦しい 8. 過度に緊張している、暴れる
(小児気管支喘息治療管理ガイドライン2012)

当院での治療目的

・胸郭の運動の制限解除
・呼吸補助筋の緊張の緩和
・アレルギー体質の改善

喘息の子供は呼吸がスムーズにいかず、ほかの子供に比べ呼吸の際に余計に筋肉を使います。
すると、肩こりのように呼吸に必要な筋肉が硬くなってくるのです。
それに伴い、呼吸に必要な筋肉の動きが悪くなり、さらに呼吸がしにくくなるという悪循環に陥りやすくなります。
それを治療により改善し、まずは日常生活での息苦しさを軽減します。
また、アレルギーや免疫機能の調節にも鍼治療は有効であり、喘息そのものにもアプローチをしていきます。

アトピー性皮膚炎

ギリシャ語で『原因不明』という意味が語源であり、以前は原因が分かりませんでした。
しかし、近年の研究により少しずつ原因が明らかになってきています。

原因

1. 皮膚の保護機能の低下
皮膚の保護機能が低下すると、皮膚の水分を保ってられなくなり、乾燥肌になります。
それだけではなく、細菌やウイルスに対しても弱くなり、皮膚の炎症が起こりやすくなります。

2. アレルギーによる悪化
アレルギーの原因となるものは、乳幼児期と乳幼児以降で変化しやすいと言われています。
乳幼児期では、小麦・鶏卵などの食物によるアレルギーが多く、
乳幼児以降ではダニ・ハウスダストなどの環境によるアレルギーが多く見られます。

*アレルギーが出るまでの時間は、アレルギーの元が体の中に入り、15分程度で反応がでるタイプと、
1日〜数日後に反応が出るタイプがあります。反応が遅いタイプは、原因を見逃してしまう事があるので、注意が必要です。

生活上の注意点

汗や汚れは速やかに落としてください。
洗剤(シャンプー・石鹸等)は刺激の弱いものを使用してください。
皮膚を擦らないようにしてください。
入浴後は特に保湿を行ってください。

当院での治療目的

・アレルギー体質の改善
・痒みの軽減
・皮膚の硬さを緩和し、保湿機能を高める

皮膚の緊張と自律神経は密接に関係しており、鍼治療により自律神経にアプローチし皮膚の緊張を緩和していきます。
また、皮膚を柔らかくする事で肌に水分を保たせ、敏感肌を改善していきます。
また、鍼には炎症を緩和する働きもあり、炎症による痒みも抑える効果があります。
そして、症状だけでなくアレルギーの調節にもアプローチしていきます。

広汎性発達障害

広汎性発達障害とは
・自閉症
・アスペルガー症候群
・トゥーレット症候群
・小児期崩壊性障害
・特定できない発達障害
に大きく分けられます。

以前は診断基準が明確ではなかったため、一万人に2〜4人程度と言われていましたが、
診断基準が明確になり、現在では一万人に60〜70人と増加傾向にあります。

国際的診断基準

1.社会性の障害 人に関心が無く無表情
人との関わりは持つが、一方的で自分の興味のある事をひたすら話す
非常に礼儀正しく落ち着いて見えるが、自分のルールを崩せない
2. コミュニケーションの障害 独特の話し方
冗談が分からない・共感できない
人の話が聞けない
言葉遅れや言葉が出ない
3. こだわり 特定の物への執着
偏食
数字やものの並びにこだわる
一定の行動パターンを好む
4. その他 感覚過敏/大きい音や強い光が苦手・泥んこ遊びが出来ない
不注意・鈍感/何度も物にぶつかったり、ぶつかっても気がつかない
不器用
じっとしていられない

当院での治療目的

・脳の血流循環の改善・増加を図る
・感覚過敏の改善
・自律神経やストレスバランスを整える

顔にある神経を刺激する事で脳の血流循環が改善する事が分かっており、鍼治療にて刺激をしていきます。
また、過敏に対しては小児鍼という刺さない鍼治療を行っていきます。
広汎性発達障害のお子さんは、自己表現が苦手なためストレスを抱え込みやすく、
自律神経も興奮状態にある子が多く見受けられます。
日常での接し方や生活習慣の影響が成長に対して非常に大きく、個々にあった指導を積極的に行っていきます。